ASC2021

スノーマン物語

 

第2章 手放されたキット、活かされたキット

 

キルトのキットには、作る材料がデザインや指示書と一緒にセットされている。

完成形を思い描き易く、袋を開ければ縫い始められるので人気でもある。

 

多くはキルト展やお教室で売られ、出来上がりを夢見つつ、かなり値段が張ったものでも買われていく。

そんな時代があった。

(コロナ禍以前は〜)

 

が、彼女が手に入れたキットはちょっと違っていた・・・

フリマアプリで売り出されていたある人にとっての不用品。

お値段も自分で材料を揃えるよりもお手頃。

そんな掘り出し物のお宝だった。

 

勿論、古いものでもあるので、一部劣化していた布は置き換え、手持ちの布で綺麗にアレンジしたと言う。 

 

手法についても、より丁寧で美しい仕上げになるよう改良し、出来上がった作品がこのスノーマン・タペストリー。